
お子様が生まれて、どのタイミングで歯磨きを始めたら良いのか?
また、どのような方法で磨くと虫歯になりにくいのか?など
子供の歯磨きについて分からないことがたくさんあると思います。
今回は「0〜3歳のお子様の歯磨きのポイント」についてお伝えしていきますので、日々の歯磨きの参考にしてください。
0〜3歳のお子さまの歯磨きポイント
6ヶ月頃:乳歯が生えはじめる時期

お子様の最初の歯が生え始めるこの時期は、歯磨きを始める絶好のチャンスです。
最初は柔らかいガーゼで軽く歯と歯茎を拭くことから始めましょう。この習慣は、お子様が歯ブラシに慣れるための基盤となります。
この頃に始めるガーゼでの歯磨きは、お子様が口腔ケアに慣れる第一歩として非常に重要です。ここで紹介するコツを活用して、楽しく安全な歯磨きの時間にしましょう!
ガーゼでの歯磨きのコツ
- 使用するガーゼは柔らかく、清潔なものを選びます。大きさはお子様の口に合わせて、指に巻きつけやすいサイズが理想的です。
- ガーゼを指に巻きつけ、端を持って固定します。これにより、ガーゼがずれるのを防ぎながら、しっかりと歯や歯茎を拭くことができます。
- 歯が生え始めている部分や歯茎を、優しく拭きます。強くこすりすぎると、お子様が不快感を覚えることがあるので注意しましょう。
- お子様が快適に感じているかどうかを観察しながら進めます。嫌がる場合は、力加減を調整するなど、臨機応変に対応してください。
- 歯磨きの時間を楽しいものにするために、歌を歌ったり、お話をしたりしながら行うと、お子様も楽しんで歯磨きをしてくれるようになります。
6ヶ月頃から1歳:歯ブラシの導入

お子様が1歳に近づくにつれて、柔らかい毛の子供用歯ブラシを導入し始めましょう。
最初はブラシの感触に慣れることが目的なので、無理に磨く必要はありません。お子様が歯ブラシを口に入れることに抵抗がないか観察し、遊び感覚で楽しむことが大切です。
6ヶ月頃から1歳の歯磨きのコツ
- お子様の小さな口に合わせた、非常に柔らかい毛の歯ブラシを選びましょう。柄が短くて持ちやすい形のものが理想的です。
- 最初は歯ブラシをおもちゃとして感じさせ、お子様が自ら口に持っていくように促します。歯ブラシの感触に慣れることが先決です。
- 歯磨きの際には、親が明るく楽しい態度で示すことが重要です。自分の歯を磨く姿を見せ、お子様に模倣させることで、自然と歯磨きに興味を持たせることができます。
- お子様が歯ブラシを自分で持ち始めたら、親が手を添えて優しくブラッシングの動きを教えましょう。力加減を調整しながら、歯と歯茎をやさしくマッサージするように磨きます。
- 最初のうちは、歯磨きの時間は短く(数分程度)、お子様がストレスを感じないように心掛けましょう。歯磨きを日常的な楽しい時間として認識させることが大切です。
1歳から3歳:正しい歯磨きの習慣の確立

この時期になると、お子様は自分で歯ブラシを持つことが多くなります。親御さんは、正しいブラッシング方法を優しく教えてあげましょう。フッ素配合の歯磨き粉を少量使い、飲み込まないよう注意しながら磨きます。また、食後には必ず歯を磨くようにし、毎日続け習慣化しましょう。
1歳から3歳までの歯磨きのコツ
- お子様の手にフィットし、口内に入りやすいサイズの歯ブラシが最適です。ブラシの毛は柔らかいものを選びましょう。
- 少量のフッ素入り歯磨き粉を使用し、虫歯予防を強化します。使用量は米粒大が目安です。
- 歯磨き後には必ずお子様の歯をチェックし、上手に磨けたことを褒めてあげましょう
親御さんに大切にしていただきたいこと

0〜3歳までのお子様は、自分の歯が生えてきて「噛む」「食べる」という事を覚え始める時期です。
「噛む」という行為は、顎の発達や、表情筋など顔の筋肉を正常に発達させます。また、「食べる」という行為が唾液を促し、その唾液が殺菌・消毒の効果を発揮し、自浄作用の役割を担ってくれます。
お子様が正常に「噛む」「食べる」ことができるために、健康で清潔な口腔内を保つことは非常に大切です。
お子様の将来の健康な口腔内、歯並びのためにも、お子様のお口のケアに意識して、楽しいセルフケアに心がけてください。
また、お子様の歯の成長に合わせて、定期的な歯科検診を受けることで、小さな問題を早期に発見できます。日々のことで不安や疑問がある場合は、お気軽にご相談・ご来院ください。
記事監修 弘部歯科医院 院長Dr.弘部 智