生活環境・食生活・ご年齢…
各々の環境により様々なリスクがありますが、
しっかり歯磨きをしていても、
奥歯などの見えない箇所や
歯が重なっていて歯ブラシが届かない所、
歯周ポケットの奥深くなど…
気付かないうちに細菌が住処をつくり、
いつの間にか虫歯や歯周病の原因になっていくのです。
本当に予防のために歯医者さんへ通わないといけないのでしょうか?
虫歯や歯周病などの治療で歯医者さんに通った後、
予防のために定期検診を受けてくださいと言われることがありますよね。
もしくはハガキが届いたり…
その際に、しっかり説明を受けられていないか、難しい言葉ばかりで意味がわからなかった
と、感じられている方も多いと思いますので、
当院では、その重要性をしっかり・分かりやすく説明したいと思います。
ご自宅でのブラッシングやセルフケアは非常に大切です。
歯科衛生士さんにしっかり歯磨き指導を受けて実践していれば、
歯茎や歯周ポケットの状態は、
健康に保たれます。
それでも…
朝と夜は歯磨きをする方は
多いと思いますが、
学校や職場で、お昼ご飯を食べたあとはどうでしょう?
しっかり歯を磨いている方は少ないのではないでしょうか。
その食べカスや汚れは…
歯磨きだけでは落としきれなかったプラークは、
唾液中のカルシウム成分と混ざり石灰化し歯石に変わります。
プラークが歯石に変わる時間は…
歯の健康を維持するには、
国家資格を持つ歯科衛生士さんに、
専用の機械でしっかり汚れを除去してもらうことが大切です。
そのため、歯医者さんで定期的に検診を受けることがとても大切なのです。
歯周病の状態を知るためには専門的な検査が必要です。
歯茎の状態や出血の有無、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さや
歯のぐらつき(動揺度)
などを調べます。
歯周病の検査で口腔内の状態を検査した後に、
歯石が確認できる場合は、歯石を除去していきます。
歯の見えている歯茎より上の部分(縁上)の歯石除去をスケーリング、
歯周ポケット内などの歯茎の中(縁下)の歯石除去を
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)といい、
状態により、
それぞれ処置を行っていきます。
歯垢(しこう)をそのままにしていると歯石になります。
磨き残しによる歯垢が、歯石になってしまうと日常のブラッシングでは
取れません。
歯石は表面がデコボコしているのでさらに歯垢が付きやすくなり、
歯周病を悪化させます。
定期検診できれいに
歯のクリーニングしてもらい、
口腔内を健康な状態を
保つようにしましょう。
①ペースト塗布
歯の表面に専用のクリーニングペーストを塗ります。
②歯と歯の隙間を清掃
プラスチックのチップを使って歯の間の汚れを落としていきます。
磨ききれない頑固な歯垢・ヤニ・茶渋がとれていきます。
③歯面のクリーニング
柔らかいラバーカップで歯と歯肉の境目の汚れを落とします。
歯みがきでは破壊できない細菌の膜「バイオフィルム」を取り除きます。
④歯面の艶出し
爽やかな洗浄液がお口の中をきれいに洗います。
歯の表面に再び汚れをつきにくくし、カルシウム補給を助けます。
虫歯予防にはフッ素塗布も効果的
フッ素塗布
PMTCを行った後フッ素を歯に直接塗布する方法で
歯のエナメル質を強化し虫歯を予防します。
3~6ヶ月ごとに行う事をお勧めします。
早めの検診と治療
歯周病は初期のうちなら完治することが出来ます。
また、悪化しても適切な治療とセルフケアで抜かなくても済む場合があります。
少しでも自覚症状があったら、痛みがなくても積極的に診療を受けましょう。
歯科衛生士さんから正しい歯磨きの仕方を指導してもらいます。
毎日歯磨きをしているから大丈夫と思っていても、
ご自身の歯の状態、歯茎の状態により適切な歯磨きの仕方があります。
正しいブラッシングの方法でプラークコントロールをしましょう。
歯周病菌により、口腔内だけではなく、身体にも影響を及ぼすことが
報告されています。
世代によってお口の中の環境は
全く違います。
自分では、気がつかないだけで、進行している病気があるかもしれません。
お口も身体も健康で暮らしていただきたいと思います。
当院では、スタッフ一同患者様の健康を願っております。